仔犬のワルツ

 一夜明けて、私なりの解釈
  ・調律師、人形師、を殺したのは唱吾(不正をもみ消すため)
  ・空間コーディネーターを殺したのは芯也(音楽を冒涜したから。手口もちょっと違う?)
  ・舞子を殺したのは芯也(事件を知りすぎた。直後に履歴書を燃やしている)
  ・律子を殺したのは芯也(葉音を愛しているのを気づいてウザく思ったから)
  ・葉音を海に落としたのは唱吾(ライバルを消す)
  ・教会に火をつけたのは唱吾(兄弟を消す)
  ・葉音の両親は譜三彦と律子
  ・ノッティーの両親は鍵二とダンサー
  ・律子は鍵二を愛していて、譜三彦は水無月家に天才が少ないことを悩み、天才を作ろうと律子の気持ちを利用し、鍵二のフリをした
  ・ラストの銃声は芯也の自殺

 おそらく芯也は二重人格に近いような病気で、裏の性格を押さえきれなかったのでは?裏の性格は、囮作戦で宮西刑事のことを語った、「幼いころから愛児園で育ち、金・権力を妬み、自分をどうしても学長にさせたかった」というのが、裏の(もう一つの)性格。これはマザーの回でマザーに読み取られている。鼻血が出たのは、興奮を抑えきれないから。

 ミステリーで、最もあやしい人物は犯人ではない、という通説を裏切るのがこの物語の大きな狙いじゃないかな?まんまと引っかかりました。