山下達郎と言えば

 山下達郎と言えば、私にとってはkinki kidsです。デビュー曲の「硝子の少年」はとてもいい曲でした。あの頃は小室サウンド全盛の頃だったので、哀愁を帯びたアイドル歌謡曲はとても新鮮でした。
 kinkikidsがデビューした頃、友達にジャニーズファンの子がいたので、私も冷やかしついでにkinkikidsのコンサートについて行きました。
 コンサート終了後、硝子の少年のカラオケバージョンが会場に流れ、「あーあ、終わっちゃった」という雰囲気になりました。会場のファン達は名残惜しいように、みんなで硝子の少年を歌います。「ジャニーズファンってすごい。。。」と思いながら私も何となく一緒に歌いました(私は帰り支度をしながら)。すると、ちょうどサビにさしかかるそのタイミングで、

 「せてーい・うぃーず・みー」

 と、kinki kidsの二人が歌いながら再び舞台に戻ってきたのです。

 「キャー!」

 君たちのために戻ってきたよ。君たちの歌に引き寄せられて僕たちも戻ってきたよ、ってなもんです。私もすっかり、「私のために戻ってきてくれてありがとー!」ってな感じで感動しちゃいました。

 全国全ての会場でこの演出がされていたと知ったのはそれからずいぶん後の話です(これも山下達郎のラジオで聞きました。この演出については、観客を巻き込んだ演出だって山下達郎も褒めていました。ちなみに私は山下達郎のファンというわけではありません)。

 さすがはジャニーズ、エンターテイメントの王様です。